ハサミの持ち方にはいくつか種類がありますが、その中でも「美容師持ち(薬指を指穴に入れる持ち方)」は、手元の安定性や細かいコントロールが求められる持ち方です。
一見するとどのハサミでも同じように使えそうですが、美容師持ちの場合、ハサミのバランスによって使い心地にはっきりと差が出ます。
理由はシンプルで、指の支点が変わるからです。

薬指を軸にすると、親指だけで開閉する動きが強調されます。そのため、刃の重さやハンドルとのバランスが合っていないと、思った以上に手元が不安定になったり、刃先のコントロールが難しく感じたりします。
たとえば、刃先に十分な重さやバランスがないハサミでは、切るたびに余計な力を加える必要が出てきます。逆に、刃先に力が自然と伝わる設計のハサミであれば、無理に力を入れなくても、狙った位置でカットしやすくなります。
また、美容師持ちでは「止めたいところで止まるかどうか」も重要です。細かい調整をする場面では、刃先の挙動がそのまま作業精度に影響します。
この違いは、スペック表や写真だけではなかなか判断できません。実際に持ったときの指への収まり方や、開閉時の感覚によって初めて分かる部分です。
だからこそ、美容師持ちで作業する人ほど、「有名だから」「価格帯が同じだから」といった理由だけでハサミを選ぶと、違和感を抱えたまま使い続けることになりがちです。
大切なのは、自分の持ち方で使ったときに、無理がないかどうか。刃先の動きが手の感覚とずれていないか。作業中に余計な意識を取られていないか。
美容師持ちは、ハサミの性能をごまかしにくい持ち方でもあります。その分、自分に合った一本に出会えたときの作業性の差も、はっきりと感じやすくなります。
ハサミを選ぶ際には、ぜひ「美容師持ちで使ったときのバランス」という視点も、ひとつの判断基準として考えてみてください。
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