ハサミを長持ちさせる日々のケア
手芸やクラフトで毎日使うハサミは、ちょっとした扱い方で寿命が大きく変わります。ここでは、日常で意識できる刃の扱いや保管方法を解説します。研ぎを推奨するのではなく、日々のケアで切れ味を保つことに焦点を当てています。
使い終わったらすぐ拭く
切り終わったらそのまま放置せず、柔らかい布で刃を拭く習慣をつけましょう。布くず・糸くず・接着剤の微粒子が刃に残ると摩耗やサビの原因になります。キッチンペーパーは意外と繊維が硬く、刃を細かく傷つけることがあるので避けましょう。
用途ごとに使い分ける
理想は用途別にハサミを分けることです。現実的には大きく分けるだけでも十分効果があります。布用は布だけ、紙用は紙だけ、糸切りは糸専用など簡単なルールを守るだけで摩耗を防げます。特殊素材を切る場合は専用工具を検討しましょう。
保管は乾燥と保護を意識する
保管方法も刃の寿命に大きく影響します。刃先をキャップやケースで保護し、湿気の少ない場所に保管することが基本です。重い工具と一緒に置くと衝撃で刃先が欠けることがあるので注意してください。
研ぎだけで解決しない理由
小型のクラフト用ハサミや特殊刃は、研ぎで切れ味が完全に戻らない場合があります。また、研ぎのコストが購入より高くつくこともあるため、日々の扱いで摩耗を遅らせることが重要です。
買い替えを検討すべきサイン
- 切り口がほつれる、繊維がまとわりつく
- 開閉時に引っかかりやガタつきがある
- 刃が正しくかみ合わず、素材をしっかり捉えられない状態
上記のサインが出た場合は、無理に研ぐより用途に合った新品を選ぶ方が確実でコスト効率が良いことが多いです。
―― スタッフより