手芸・クラフト用ハサミの選び方ガイド|失敗しないコツとおすすめのポイント
ハサミは見た目が似ていても、切れ味や使い心地には大きな差があります。とくに手芸や洋裁、ペーパークラフトなど、細かな作業が多い方ほど「自分に合ったハサミ」を選ぶことが大切です。この記事では、長く快適に使えるクラフト用ハサミの選び方を紹介します。

1. ハサミ選びが作品づくりに影響する理由
布や紙をカットする際に、スッと切れるハサミと引っかかるハサミでは、仕上がりがまったく違います。切れ味の良いハサミは布地の毛羽立ちを抑え、切り口を美しく整えます。結果として作業の効率も上がり、仕上がりにも差が出ます。
2. 刃の素材と形状の違いを理解しよう
ハサミの「刃」は素材や形によって特徴が異なります。用途に合わせて選ぶのがポイントです。
● 刃の素材
- ステンレス製:サビに強く、お手入れが簡単。日常のクラフト作業や軽作業向き。
- 鋼(はがね)製:鋭い切れ味が長持ち。布地やフェルト、厚紙などの繊維素材におすすめ。
● 刃先の形状
- 細い刃先:糸切りや細かいトリミングなど、繊細な作業に最適。
- 丸い刃先:安全性が高く、初心者やお子さまのクラフトにも◎。
切る素材に合った刃を選ぶことで、作業がスムーズになり、無理な力をかけずにすみます。
3. ハンドルの素材と形状も大事なポイント
手にフィットするハンドルを選ぶことで、長時間の作業でも疲れにくくなります。
- 樹脂製ハンドル:軽くて扱いやすく、長時間の作業に最適。
- 金属製ハンドル:丈夫で安定感があり、しっかりした切り応えを求める方向け。
実際に指を通してみて、無理なく動かせるか・重心が前すぎないかをチェックするのが理想です。
4. 「研ぎ」よりも買い替えが向いているケース
小さなクラフト用ハサミには、刃の構造上「研ぎ直しに向かない」タイプもあります。研いでも刃合わせが狂ったり、切れ味が戻らないケースも少なくありません。
もし切れ味が落ちてきた場合は、「用途に合わない使い方をしていないか」「刃に汚れがないか」をまず確認しましょう。それでも改善しない場合は、買い替えの方が結果的にコストを抑えられる場合があります。
5. ハサミを長持ちさせるための基本ケア
- 使用後は柔らかい布で刃を軽く拭く。
- 布用・紙用を分けて使う。
- 湿気の少ない場所で保管し、刃先を保護する。
- 強い力で厚い素材を無理に切らない。
これだけでも刃の摩耗を大きく減らすことができます。
6. 買い替えのタイミングを見極めよう
- 切り口がガタつく、またはほつれる
- 刃の開閉時に引っかかりを感じる
- 切り始めで生地が逃げる(刃がかみ合っていない)
こうした症状が出たら、無理に研がずに新しい1本を選ぶサインです。
まとめ:道具選びで、作品づくりがもっと楽しくなる
自分の手に合ったハサミを選ぶことは、作品づくりの第一歩です。切れ味や使い心地が良いと、作業がよりスムーズに、完成度も上がります。あなたの創作を支える“相棒”を、じっくり選んでみてください。
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